フィルター(ろ材)としてのセラミック
セラミックの特徴をまとめると、以下の様になります。
- 焼成された「焼き物」(陶磁器などと根本的に同じ)
- 目の細かいスポンジ状の物質
- 植木鉢の例のように「吸水性」「水はけ」に優れている
- 焼成次第で、こしとるものと透過させるものを選別できる
塩素除去という観点からすると、先に紹介した「フィルター(ろ材)」を使用するタイプと同じ役割をします。
※ むしろ「フィルター(ろ材)」の一種として扱われることが多いです。
セラミックに対する疑問
塩素を除去するシャワーヘッドとして比較した場合、セラミックを使用するタイプとその他のタイプとの間には大きな2つのちがいがあります。
- 塩素を除去?/緩和?
- フィルター(ろ材)を交換する必要がある?/ない?
その他のタイプが「塩素の除去」と「フィルター交換の必要性」を明記することが多いのに対し、セラミックを使用するタイプでは「除去」ではなく「緩和」と記載されたり、またフィルターの交換は「不要」とされていたりすることがあります。
当然ランニングコスト(フィルター代)にも影響が出ますので、懐具合と相談して、どちらかのタイプを選択することになります。
ひとり言
「交換不要」「半永久的に効果が持続」といった、魅力的ながらも、どこか釈然としない印象を与えるセラミックボール型の商品紹介をよく目にします。
しかし、どれだけ微細な多孔質をもつセラミックであろうと、やはり寿命があるのではないか、と思ってしまいます。
他のタイプが「塩素の除去」を謳っているなかで、セラミックを使用するタイプの多くが「緩和」という表現にとどまっているのも、この辺りに事情があるからでしょうか。
個人的には、勝手に以下のような推測をしております。
- さらに除去率を上げるにはシャワーヘッドに収まり切れないほどのセラミックボールが必要になるから?
- セラミックの寿命 = 製品寿命と考えている?
- 「半永久的」なのは塩素除去ではなく温浴効果の方?
この話はここでお終いとなりますが、皆さんはどう思われますか?