ペットボトルで何本分? 1年間に節約できる水の量
節水型シャワーヘッドとは、以下の3点を改良することにより水の使用量を低減したシャワーヘッドのことです。
- シャワーヘッド内部の形状
- 散水板の大きさ
- 散水板に配置された穴の数・大きさ
この改良の結果、一般的に
といわれております。
1分間の節水量
ごく普通のシャワーヘッドの吐水量は「毎分10リットル」といわれています。
大きめのペットボトル(2リットル)で表すと、1分間に5本分の水を消費する計算となります。
そしてこれを節水型シャワーヘッドに交換すると、1分間あたり3~5リットルの節水が可能となります。
これは、先のペットボトルの例でいうと、
に相当します。
1年間の節水量
これを基準に1年間の節水量を計算してみることにしましょう。
その際、条件として、毎日入浴時に10分間シャワーを使うと仮定します。
- 1日の節水量
3〜5リットル(1分あたりの節水量)×10分 = 30〜50リットル - 1年間の節水量
30〜50リットル(1日あたりの節水量)×365日 = 10,950〜18,250リットル
2リットルのペットボトルでいうと1日あたり15〜25本分、1年間でいうと
の水を節約できる計算となります。
1年間に節約できる水道料金
ついで、1年間に節約できる水道料金を計算してみましょう。
水道料金はお住まいの地域によって異なります。
そのため基準となる価格を設定するのはむずかしいのですが、ここでは、東京都水道局のホームページを参考に「1リットルあたり0.24円」として計算をさせていただきました。
年間の節水量が「10,950〜18,250リットル」でしたので、結果は以下の通りとなります。
1人暮らしの場合
1年間に節約できる水道料金は、
10,950〜18,250リットル(1年間の節水量)×0.24円(1リットルあたりの水道料金) =
3人家族の場合
これを、単純に3倍します。
2,628〜4,380円(1年間に節約できる水道料金)×3人 =
そしてここに電気代やガス料金といった給湯にかかる費用の削減分が加わります。
シャワーヘッドの購入代金を回収しようと思ってはいけない
「節水」がウリのシャワーヘッドですが、その購入代金を、節約した水道料金で回収しようとすると、意外に時間を要することがご理解いただけるのではないかと思います。
女性に人気のシャワーヘッド「Obleu(オーブル)」の場合、購入代金の回収までには、1人暮らしだと7年、3人家族の場合でも2年半かかる計算になります。
※ 節水率は、メーカー発表の40%で計算しています。
※ 給湯に必要な電気やガスといった光熱費の「節約分」は加味していません。
もちろん、「シャワーヘッドの価格」や「世帯人数」によって、幾分、状況は異なります。
とはいえ、想像していたよりも「時間がかかる」という感想をお持ちになった方、多いのではないでしょうか。
【結論】購入の際は「節水以外の機能」を重視すべき
「シャワーヘッド交換のすすめ.com」では、シャワーヘッドを購入される際は「節水以外の機能を重視」することを、おすすめいたしております。
シャワーヘッドを交換するメリットは、なにも「実利」の面だけではありません。
- 塩素を除去することによるアレルギー(アトピー)症状の改善
- 温浴およびマッサージによる自律神経のバランス回復・免疫力強化
- 血行促進による美肌・美髪・発毛・育毛効果
など、シャワーヘッドを交換することによって、様々な利点を享受することができるのです。
シャワーヘッドの「減価償却」に躍起になったり、過度に、節水を意識したりすることなく、そのほかの「有益な機能」に目を向けてシャワーヘッドを検討されることを、当サイトではオススメいたしております。
※ 最近のシャワーヘッドは、とくに「節水」を謳っていない場合でも、十分な節水を実現した製品が多く存在しております。